背中越しの日常と、非日常

「「たまゆら」上映イベント それは、素敵な不思議」に行ってきました。内容としては「たまゆら」というアニメの上映をするというもの(そのまま)。
場所は銀座の東劇(という映画館)。時間は21:00〜22:15ということで仕事帰りにも行けるなぁと思い立ち、ロッピーでチケット買ったのが一昨日でした。
銀座は母が国立がんセンターに入院していたときに頻繁に行っていて、それ以来。東銀座の駅を降りたとき、多少ウェットな気分になってしまった。雨も降ってたし。
19時くらいに着いてしまったので、夕食を取る事に。最近はひとりカレーうどん部を立ち上げたので、事前にネットでチェックした「虎杖(いたどり)裏店」というお店に行って食べてきました。鱧天ぷらが乗ってるやつ。1400円。あと基本的に飲み屋で普段お酒を飲まない私としては居心地は悪かった。味は美味しかったけどね。あと、まぐろの炙り焼きとグレープフルーツジュースで合計2400円。そんなこんなで「一人で始めての飲み屋に入って、無事帰ってくるミッション」クリアー!。こんな感じでひとつずつハードルを越えていければいいと思う。(ひっくいハードルだけどさ)
さて、ゆっくり目にごはんを食べても20時ちょい過ぎには東劇に着いていました。折りしも阪神VS横浜戦がラジオでやっていたので聴きながら待機。藤川球児村田修一に逆転スリーラン打たれて阪神ファンにとっては大ショックな負け方。村田もこんなときに打たなくてもねぇと思う。いや、ボクは巨人ファンなのでそんなショックでもないんだけど、そもそも巨人も阪神も「残り試合全部勝たなきゃ優勝できない」なんて状況に追い込まれてる時点で半ば優勝を逃してるんだよね。でも面白いシーズンだったと思います。クライマックスシリーズも楽しみですね。ナゴヤドームで中日に勝つのは厳しいような気がしますけどー。巨人でも阪神でもね。
そうこうしているうちにイベント開始。チケット手配が遅かったので座席はT列とかなり後方でした。ところどころに空席はあったものの、前から最後列まで客席は埋まってました。
まずアニメの上映があって、そのあと佐藤順一監督、葉月絵理乃儀武ゆう子トークショーという流れ。アニメはゆるーいふわふわした日常を描いた感じの、可愛いキャラクターの動きと声を楽しむというような。事件→解決とか困難→克服とか、そういうんじゃないんだね。エロくもないし仲違いをするワケでもない。風景画のようなイージーリスニングのような。とは言え、事件を起こさずに作品を成り立たせているのが監督の力量なのかもなぁと思い直した。舞台になっている竹原市を丹念に描いていて、そこから生まれるリアリティーは確かにある。その代わりに非日常性は失われるけど非日常を求めているアニメではない…んでしょうね。主題歌は「やさしさに包まれたなら」を坂本真綾がカバーしていてグッと来た。
で、トークショー。ギブさんは司会的な役割。相変わらずそつなく面白い。声優として作品にも参加してるから溶け込んでるし。作品とは関係ない人が司会をするトークショーだとこうはいかない。スタッフからも重宝がられてるんだろうな。葉月絵理乃さんはよく知らない方だった上に、遠くてよく分からなかったけど、美人っぽい人でしね(ぽいとか失礼)。佐藤順一監督は「どれみ」だったり「魔法使いTai!」だったりで、こんなボクでもよく知っている方。随所にちゃんと考えて作品作ってるぞというところが聴けて興味深かった。
ちなみに、ボクにとっては22時39分東銀座発が家にたどり着けるギリギリの電車。ギブさんは30分には終わると言ってたんだけど、帰りの人ごみにまぎれると乗れるかどうかがビミョーになってしまうので25分くらいに退出しました。
銀座、平日夜、映画館という舞台設定はいつもと違う感じでとても良かったんだけど、時間を気にしながらだとやっぱり心からイベントを楽しめない。前の時間帯はフツーに映画を上映していたようだったので無理かもしれないけど、個人的にはもうちょっと早めていただくと嬉しいかもなぁ。