こんな心もう要らない

こんな心もう要らない
些細な風に揺れてばかりで
ちっとも前に進まない

こんな心もう要らない
もっと鈍感な
誰からも顧みられないことに
気づきもしない
受容器のないただの
石のような心ならよかった
水滴が躰を穿つにまかせて
ただそこに在るような

心ならよかった