生きるのがとても下手

金曜日ですが、午後休をいただいてお芝居を観てきました。忙しいアピールするの好きじゃないけどオレは休んでよかったのだろうか?まあ来週頑張ろう。
観てきたのはちあ吉こと下釜千昌さんご出演の「!の標識」というお芝居。会場は「中野あくとれ」というところ。
14時30分開場、15時開演。…なんだけど時間を勘違いしていて13時40分くらいに開場着。受付の準備をしていた方(たぶん森双葉さん。でも確信が持てなかったから知らないフリをした)に怪訝な顔をされるという。
なんだよー。午後休取ってから急いで行ったのにー。←完全に自分の責任です。
ご飯食べたり、ゲーセン行ったりで時間調整。で、「赤い刀真」やってたら今度は時間ギリギリになってしまうという。
オレは!本当に!時間の使い方が!下手だな!
で、会場に急いで向かったので汗だくになってしまい、入場後隣の女子に怪訝な顔をされるという。
…なんかもうホントにマジですいません。
会場は金曜昼にも関わらず満席で、どうせ行くなら空いてるだろう金曜がいいよねーの目論見大外れ。
2800円のところが金曜昼割2000円になっていたことも大きかったのかな?こっちとしては割引にするくらいだからきっと空いてるんだろうという考えだったのですが。
でも、入場整理をしていた方が誘導の仕方は上手だったな。後からきたお客さんに空席を案内したり、空いてる席は詰めさせたり。荷物を預かったり。こういう場所では不安になる観客いるし、慣れれば慣れるほどスタッフはその不安に鈍感になりがちだけど、そうならないのは大事なことだ。入場させて観客は放置、みたいなイベントはよくあるからさ。そうじゃないのはよかったと思うのです。
さて、お芝居は見慣れないからという理由で、感想を適当に書いてきたワタクシですが、今日はちょっと長めに書いてみよう。
劇の舞台はかつて炭鉱で栄えた街「花紫(はなむらさき)」。とある家の軒先に「その他の危険に注意」の標識が立てられる。それを訝しげに見上げながら話すヒイラギ家の4人の様子から劇は始まります。
そこへやってくる「都立鷺ノ宮西高等学校超常現象研究会」の部員たち4人。ちあ吉は部長の「マンソウ ライチ」役でした。
ボーイッシュで行動力というより「上昇力」のある若さ。ボクの思うちあ吉ご本人に近いイメージだったなぁ。
ところで、ちあ吉がいつか「あんちょびステーション」で言ってた、「若いころのあっぱらぱーな格好」ってあんな感じかな?ハート型のサングラスとか、衣装は自前だったりするのかな?と思った。
超常現象研究会の目的は幽霊と会って話すこと。
訊きたいことは「…生きていることって、なんだった?」。その問い掛けが胸を衝き、心に刺さる。
死を考えることは生を考えること。互いが対岸に位置するように思える反対語の生と死は、実はつながっていること。
重いテーマを底流にしながらも、重くならないようにという配慮からか笑いを交えつつ、勢いを保ちつつ劇は進んでいきます。
ヒイラギ家の4人が実は幽霊だということが発覚し、市役所を巻き込みながら幽霊を名物にしてテーマパークにしたり(この辺ちょっと強引)、寂れた街に観光客が押し寄せたり。
中盤はお芝居のテンポが早くて、ハイスパートなプロレスを見るようでした。超人的な展開力を持つ超常現象研究会のOGナルミ先輩を登場させてお話を回した感じ。
個人的にはトゲハラくんとミオンちゃん(幽霊)の恋にグッと来たなぁ。そうなんすよ、男は好きなオンナノコの写真を撮りたいって思うものなんすよ!
しかし幽霊は写真に写らない。そこで幽霊が写るカメラを開発しようとするトゲハラくん。そうなんすよ、男の恋心による行動はときにベクトルが間違ってるんすよ!
中流れるブルーハーツの「リンダリンダ」を聴きながら、「写真には写らない美しさ」のフレーズに感じ入る。
そして、もうひとつの恋、ライチとタクトくん(幽霊)の関係を通じて、「…生きていることって、なんだった?」の問いに、ひとつの答えが与えられます。
終わりは思い出せない(本当に思い出せない)くらい唐突感があったけど、余韻が無駄に長いよりこっちの方が好きだな。
帰りはちあ吉にお土産(よこすか海軍カレー。横須賀をよろしく)渡して、ゲーセン行って、折角だからと中野ブロードウェイ寄って、帰りました。
さあ、明日はアサ姉のイベント&ライブですよー。