異物とともに

孤独が苦にならない私は
ひとりよりふたりだ
と言い切ることにも躊躇うくらいで
正直なところ
キミといっしょにいることに
性愛以外の関心を持てないでいる


寂しいときはあるけれど
それも一過性で
精々一晩ばかり
眠れぬ夜をやり過ごせば
治まる発作のようなものだ


多くの人はその発作を
堪えることが出来ずに
ひとりからふたりになる


そのことを
とても羨ましく思うのだ