詩作

ぬるりと
どろりとした
沼に


息をおおきく
吸い込んで
目を閉じて
DIVEして


みなそこに沈む
何ものかに向けて
右手を伸ばす


最初に爪の先に触れた
物体をやさしく握ると
それは軽くふるえて
手のひらから脱け出そうとした


逃さないよう両手で
包み込んで
みなもを目指す


明るい陽射しの下で
初めて見るそれは
ボクの求めているもの
なのだろうか