散るために咲く花があってもいい

花のあと」見に行ってきました。
横須賀の映画館でやってなかったので、調べたら桜木町のブルク13というところでやっていたので、そこまで行ってきたのです。
桜木町徒歩一分という案内で、そんなところに映画館があったかなぁと思っていたのですが、なんでも3月19日に開店したばかりの「コレットマーレ」という建物の6Fにあるという。図らずも開店間もないショッピングセンターに足を踏み入れることになってしまった。居心地わりぃ。
映画館に入ってしまえば、客もそこそこでそれほど混雑しておらず、居心地は良かった。座る場所もそれなりにあったので、開場前の待ち時間もそれほど苦になりませんでした。
花のあと」も休日の昼にしては余裕のある入りで、のびのび見られました。客層は年輩のご夫婦が多くて藤沢周平ファンの年齢層をしのばせました。
映画はよかったです。登場人物が感情を表に出すシーンが殆どなくて、慟哭したり大笑いしたりという表現なしに感情の動きがそれでも見ている側に伝わるというのはなかなかに上手かった。武士階級の堅苦しさ、息苦しさ、抑制のきいた暮らしぶりは現代からするととても考えられませんが、だからこそある種の清々しさを感じなくもない。気持ちがキリっとするよね。一時的にだけど。
主演の北川景子も終始凛々しく、武家の娘役を好演していたように思います。髪を下ろした剣士姿がとても良かった。見てたおじいちゃんのハートをつかんだに違いない。
あと、上映前の予告で「必死剣 鳥刺し」が映画化されるというのを初めて知った。これは見たいなぁ。