吐瀉

悩みの果てに見つけた
こたえのようなものも
実際のところ
固定の街灯のようで
少し足を進めたらもう
その光を届けなくなってしまう


絶え間のないサヨナラを
無数のものに
無言で告げながら
風景が動いていると思えるほど無意識に
足を進めて何処にも行けない


恒常的な渇望を
路傍の雑草で満たして
胃が受けつけずに吐き出した
未消化の何かを詩と呼んで


たぶん私には与えられない
こたえを吐瀉物の中に探している