そんな法則はこの世にない

歳を取るほどに優しくなれるものだと思っていたのに、頑迷に狭量に無関心になり続けている昨今を鑑みるに、どうもそうでもないようです。そんな法則はこの世にない。自分の中に「世界かくあるべし」というルールが出来上がってしまって、それに外れる事例を目にすると、それが許せなくなる。たとえば高校生が電車の床の部分に座り込んでいたり、タバコを吸っていたりするとどうしようもないくらい腹が立つ。先日起こったパキスタン地震には驚くべき無関心さ。
ただ、怒りや憤り、優しさの対極にある感情を表に出さないようにしたり、諦めたりすることが上手くなっている。本当は無関心なのに、上辺だけ関心のあるフリをすることが上手くなっている。それだけなんだなぁと。
子供の頃大人を見上げて、その落ち着きぶりにいつか醜い感情の全てが消えていくものと思っていて、だからいつまでも醜い感情が消えない自己を省みてまだまだ子供だと思っていたのだけど、逆に頑迷に狭量に無関心になっている現在にボクは大人になっているのかもしれません。
そんなのは理想の自分とはかけ離れていて何とかしたい現状です。