そのひとはそのくちびるを紅くして

三連休中日。今日はお芝居を観にいってきましたよ。
「Trigger Line」という劇団(という定義でいいのか?)の「カラスの楽園」というもの。
そもそもの動機は三連休の予定がまったくなかったということと、桜カンナさんがご自身のブログで絶賛していたこと辺りが主なもの。
観劇などという高尚な趣味はいまだに敷居が高い気もしてしまうのですが、行動力が乏しいワタクシといたしましては、こういった機会を大事にしていきたいという意図もあり。
会場は下北沢、小劇場「楽園」というところ。14時からの公演を見てまいりました。
下北沢駅に降り立ったのは。13時半くらいでしたが迷路のような街並みに会場を探すのに手間取りまして、入場はギリギリになってしまった。
んでも、空席を案内してくれてなんか最前列に着席する羽目に。観劇をする上でどの辺りの席がベストなのかは分かんないのですが見やすかったですよ。
そうそう、会場「楽園」は、ステージと客席の配置が特徴的で、四角いステージを2辺から観るイメージ。演者は2方向からの視線を受けるワケで、演じる方もやりにくかったりするんですかね?立ち位置とかにも気を使ったんだろうな。
そういう意味では観客にとっても座る席によって印象が大きく変わるのかもしれない。
小劇場というだけあって客席は少なくて、ほぼ満席で、演者も多くて、空気が濃縮されて組成すらも変わるイメージ。小劇場には小劇場の良さがあると感じた次第。
さて開演。筋立てはケネディ大統領暗殺事件を素案として、フィクションを織り交ぜつつ展開するというもの。登場人物が多く、知ってる役者さんもおらず、さらに予備知識を入れずに臨んだ私としては、理解できるのかどうか不安なスタート。
まあ、結論から言うと杞憂に終わったんですけどね。
薄いながらもケネディ大統領暗殺事件についての知識があったのがよかった。アメリカにおける大統領の地位とか選挙制度、当時の共産主義者の扱われ方、泥沼化するベトナム戦争、大統領がパレード中に暗殺されたことなどね。
演劇に限らず、作品を楽しむ上でこういった設定が理解できてると大きい。そうじゃないと設定を理解することに集中力を削がれちゃうから。おそらくはそういうことも織り込んで既存の事件をモチーフにしているものと思われ。
ラストはいわゆるバッドエンドなんだろうけど、あまり悲劇という印象は受けなかったな。何故だろう、やり遂げた感があったからかな。
カンナさんのお友達の染谷歩さんは、長身の細身の美人さん。フランス人でさらに「フランス対外治安総局局員」という役どころも違和感なかった。なんだか人種の違いを感じました。
そんなワケで、2時間の舞台だったのですが楽しんで観ることができました。終演後のアンケートもそこそこに退出したのでした。ホントはアンケートにこういうことを書きたいんだけどなぁ。文章作成は落ち着かないとできないタチだし、字は汚いし。
で、そのあとまた駅までの道のりが分からなくなって迷子になる。でもそれもまた楽し。…いま気づいたけど、オレ迷子になるの好きなんだな。だからロクに地図も見ないで歩き出すんだ。
その後は安定のアキバ。一応言っとくけどオレ、下北沢より秋葉原のが好きだよ。