ボクを貫く槍のような日々

ずっと槍のような日々に
串刺しにされたまま
身動きが取れないでいる


ボクは仰向けに
背中から真下から
貫かれて中空に
突き上げられたまま
浅い呼吸を繰り返す


身体をよじって
位置をずらすだけでも
大変な労力を費やすものだから


いつしかボクは諦めて
今日という紙いちまいを
昨日と同じ位置に突き刺す
その作業に没頭している


もしこの槍が抜けたなら
失血死までのわずかな間に
何をしようかと
夢想しながらボクは


太陽光を反射して
穂先が輝くのを
綺麗だと思った